ここ数年でもはや有名になったニベアを使用したドゥ・ラ・メールの作り方。どれほどの効果を発揮するのかは分かりませんが、実際に購入したらお値段はどれほどになるのかを計算してみました。
ニベアのドゥ・ラ・メール化に必要なものとは
最初は美storyという雑誌が日本製のニベアとイギリス製のドゥ・ラ・メールを比較し、添加物を加えることでニベアからドゥ・ラ・メールの作り方を考えたそうです。
それもそのはず、ドゥ・ラ・メールは30mlで1.5万円以上もするクリームであり、上流階級しか使えません。
しかし他サイトでは完成させるための金額が全く書いていないため、実際に完成させるための金額を計算してみました。
作り方は簡単!必要な追加素材とお値段を調査
某まとめサイトによると、衛生を考慮しニベアチューブ55g(当時の量)を基本として計算されていました。
確かに衛生上では良いと思いますが、ここは少しでも安くするために大缶を使用します。
2019年3月始め現在における通信販売のみの調査ですが、お値段も追記します。
表1.某サイトでの必要量
販売元 | 商品 | 内容量 | 必要量 | 金額 | 送料 |
---|---|---|---|---|---|
Amazon | ニベア大缶 | 169g | 55g | 500 | 0 |
Amazon | 乳化ワックスC | 25g | ※パール一粒分 | 726 | 0 |
Rakuten | ヒバマタエキス | 30ml | 5ml | 1000 | 500 |
Rakuten | パンテノール (プロビタミンB5) | 10g | 0.25g | 631 | 0 |
Rakuten | ブルー・グリーン アルジーエキス |
100ml | 2.5ml | 1990 | 750 |
Rakuten | プルーンオイル | 10ml | 1.25ml | 700 | 0 |
※乳化ワックスの「パール一粒分」を仮定する。
乳化ワックスの必要量はパール一粒分と書いてありましたが、誠に不確かな数字であること極まりありません。
そこで大玉真珠でサイズを調べたところ、0.7~1.1cmが限界と書いてありました。(当社調べ)
上記半径で体積を考えると、0.5~1.3cm^3。
これを重さに換算することは出来ないので、水の比重で仮定すると0.5~1.3gになります。
ここでは一旦数字を置いておきましょう。
安く無駄にしないためには公倍数で計算する
表1の右側では必要量が記載されていますが、この数字を忠実に再現しようとすると膨大な数の商品を購入することになり、一個人では再現することが出来ません。
例えば、品物を1.6個などは買えません。
そのため無駄を出さないためにも本来の必要量よりも少なく設定することで最小公倍数を小さく設定することにしました。
表2.購入個数と合計金額
販売元 | 商品 | 内容量(個) | 必要量 | 内容量/必要量(倍) | 購入個数 | 金額 | 送料 | 合計金額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Amazon | ニベア大缶 | 169g | 55g | 3.073 | 13 | 500 | 0 | 6500 |
Amazon | 乳化ワックスC | 25g | ※パール一粒分 | 20 | 2 | 726 | 0 | 1452 |
Rakuten | ヒバマタエキス | 30ml | 5ml | 6.666 | 6 | 1000 | 500 | 6500 |
Rakuten | パンテノール (プロビタミンB5) | 10g | 0.25g | 40 (基準値とする) |
1 | 631 | 0 | 631 |
Rakuten | ブルー・グリーン アルジーエキス |
100ml | 2.5ml | 40 (基準値とする) |
1 | 1990 | 750 | 2740 |
Rakuten | プルーンオイル | 10ml | 1.25ml | 8 | 5 | 700 | 0 | 3500 |
表の算出方法
内容量を見ると一番多い量はパンテノールとブルー・グリーン・アルジーエキス。
この2つを必要量と照らし合わせると、都合が良いことに必要量の40倍であることが分かります。
この2つの購入個数が1になるように調整しなければ他が余ることになるか、更に膨大な量のニベアを買うことになります。
小数点を切り捨てる
基準値の40に最も近い数にそれぞれの「内容量/必要量」を近づけ、超えることがないように小数点を切り捨てて、個数を決定します。
ここでニベアは13個をオーバーしていますが、安上がりに済ますためには新しい容器の個数を減らす必要があります。
ニベアは1缶169gであり購入個数が13個であるため1缶から13gを取り出し、新しい1つの容器に加えていけば13g足りないニベア缶が14個出来る計算でした。
その空いた隙間に添加物を入れれば最小限の出費になると考えましたが…
計算ミスだった
また14缶目は「13g×13缶分=169g」で「1缶満タン分」となってしまう。
正確には「169g/14缶分=12.07…」なので1缶から12g移せば良い。
しかし全てを計算してから気づいたのですが、13個のニベア缶から12gを取り出すとニベア1缶の内容量が減るので計算が根本的に狂うのでした。
※すべて同じ容器で作る場合で、最後の一缶を大きめで作れば良いだけ。
容器は買わねばならないようだ…
更に誤算は続き、ニベア1缶から12gを取り出すのですが、加える添加物の合計は約42gなので、入りませんでした。
つまり100円ショップで一つの空容器を購入し14缶で作るのではなく、13缶で容器を新たに14個買う必要があるのです。
新たに「1400円+税金」が加わることになります。
結果
以上より、購入する合計金額は推定22731円。
1缶あたりの金額は1880円となりました。
この値はあくまで計算値であり、購入のタイミングで送料も異なる可能性があります。
特にメール便で送料無料などの対応も各社行っている可能性も高いので、購入の際はきっちりと確認をして自己責任の上でお買い求め下さい。
実際2000円はすると思って良いでしょう。
ドゥ・ラ・メールは60mlで3万2千円。
ニベアチューブ50gは370円。
ニベア・ドゥ・ラ・メールは2000円。
途中で頭がこんがらがって数値が間違えているかもしれませんが、約2000円だとお考え下さい。
また作業に必要なビーカーなどのお値段を含まず計算しているはずなので、実際はもう少し掛かるかと思います。
どれだけ効果が変わるかは分かりませんが、自作で3万2千円の品物が使えるのであれば安く感じますね。
<訂正>
・2019/4/10 容器の購入個数を14個に訂正。