ダイエット中の食事で典型的な間違いが、野菜だけの食事を増やすことです。野菜中心の食生活では一時的にはやせたとしても、結局体脂肪が増えてやせにくい体質になります。
「単品ダイエット」はリバウンドの元!?野菜中心の食事でリバウンド!
ダイエットにはカロリー摂取量(食べる量)と消費量が問題。
「基礎代謝量(生命を維持するために最低限体が消費するカロリー)と活動代謝量」がカロリー摂取量よりも多くなれば、体重の減少につながります。
野菜中心の食生活では、カタボリックと言って筋肉を分解してエネルギーに換えるため筋肉量が減少します。
体は栄養不足になると、生き延びるために「エネルギー消費量を減らし、エネルギーを蓄えようとする防衛機能」があります。(前回と今回の話。)
つまり野菜中心の食生活による一時的な体重の減少は「エネルギーを消費する筋肉が減り、エネルギーである脂肪を貯蓄する前の状態」です。
基礎代謝量が低下すると脂肪が燃焼されず、太りやすく痩せにくい体質になります。
太りやすく痩せにくい体質になると起きるリバウンド
その結果、脂肪は溜まり基礎代謝量がダウンした状態がリバウンドです。
しかもリバウンドした状態は基礎代謝量が以前よりも落ちているため、以前よりもやせにくい体質になっています。
【参考】サルコペニア肥満
このように、間違ったダイエットがリバウンドを起こし、体質を悪化させるのです。
ダイエットのリバウンド原理とは
断食や極度の食事制限は極端に筋肉が落ちるため、減量の意味では一時的に成功と言えるのかもしれません。
しかし身体は必要な栄養素が不足する飢餓状態になります。
すると先に筋肉からやせるため、エネルギーの貯蓄である脂肪はそのまま残ります。
この状態で食事量を元に戻すと、筋肉が落ちていることから基礎代謝は落ち、飢餓状態だった身体は栄養を多く摂ろうと普段よりも食べ物の吸収が良くなります。
(週1回の断食で脂肪になる食品を控え、必要とする栄養素だけを摂ると、デトックスなどの効果も出るという研究もありますが、そんな難しいことは正しい方法を心得てから。)
多めに吸収された栄養はさらに脂肪として蓄えられ、ダイエット前よりも体重が増える原因となるのです。
リバウンドを回避するには極端な食事制限を避けることが重要です。