2012年に、糖尿病で手足の壊死(えし)した細胞を治療するのにうじ虫を使った治療法「マゴットセラピー」が有効であると、シカゴで開催された学会で米ハワイ大学などの研究チームが発表した。
うじ虫が壊死した細胞を分解
うじ虫は分泌物で壊死した細胞を液化し、体内に取り込んで分解する。
その結果傷が改善し、肉芽組織の形成を可能にするのだそうだ。
うじ虫が死んだ細胞を食べて肌の再形成を助ける
チームは糖尿病患者37人の患部に、ストッキングのような袋に入れられたヒロズキンバエの幼虫50~100匹を当て2日間放置した。
その後「2日おきに平均5回、新たな幼虫に代える」ということを繰り返した。
その結果、37人のうち21人の患者で、壊死した細胞の完全除去や結合組織の形成などに成功した。
炎症や出血を伴うと効果は得られない
しかし、傷の周辺の炎症がひどい場合や過度の出血を伴った場合などでは効果は得られなかったという。
研究を率いたローレンス・エロン氏はロイターに対し、「マゴットセラピーは(糖尿病による壊死の治療に)非常に効果がある。
1回の治療でも傷の改善が見られた」と述べた。
マゴットセラピーとは
マゴットセラピーとはハエの幼虫である蛆(うじ;Maggot)の食性を利用し、壊死組織を除去する治療法。
マゴットセラピーに使用されるのはヒロズキンバエの蛆で、専門の業者に無菌状態で繁殖させられたもの。
幹部には逃げ出さないように、呼吸可能な様に細小の穴を開けたカバーをかける等である。
メリットもあるがデメリットも有るため、当然ながら専門医でないと行うことは出来ません。
何にせよ糖尿病はならないように予防することが一番。
適切な食事と適度な運動が一番の予防効果です。
健康体を維持するためにもTCDで自己管理を続けましょう。