③運動能力に限界が!?コーディネーションと神経系の形成の関係とは
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前回までにコーディネーションはトレーニングにより大人でも能力が向上すると言いましたが、コーディネーションは主に何に依存するのでしょうか。またコーディネーションと神経系の成長はどの様な関係があるのでしょうか。

運動能力に限界が!?コーディネーションと神経系の形成の関係とは

コーディネーションを日本では運動神経や運動能力に該当すると仮定すると、体は神経系が最初に発達しその後に筋肉が発達することから運動能力は神経に依存すると思われます。
またゴールデンエイジ(大体10~12才)までにほぼ100%の神経系が形成され、かつてはその後にどのようなトレーニングをしても神経系の再形成などは起こらないと言われていましたが、果たして神経系の全ての発達がゴールデンエイジで止まってしまうのでしょうか?
神経系の発達が止まるとコーディネーションにも限界があるのでしょうか?
【参考】ゴールデンエイジとは

成長中の神経系に刺激を与えると成長し能力も向上する

神経系のゴールデンエイジでのコーディネーショントレーニングが効果的な理由は、神経系の成長中にトレーニングにより刺激を与えると更に神経系が発達し、相互作用とも言える状態になります。
成長した神経系の能力は向上し、さらに複雑なコーディネーショントレーニングができるようになります。
すると神経系は更に発達し、また神経系の能力が向上するのです。
【参考】神経系のトレーニングとは

神経系のゴールデンエイジ以外では神経系は成長しないのか

かつて「ゴールデンエイジ後には神経系の再形成などは起こらない」と言われることもありましたが、現在ではどの様に言われているのでしょうか。

筋トレでも神経系は発達する

一般的に筋トレを始めるとまずは神経系から刺激され発達し、続いて筋肉が強くなろうと発達します。
神経系のゴールデンエイジでは特に成長しやすいだけで、その後も発達しないわけではありません。
筋力トレーニングに限ったことではなく、様々なトレーニングを行うことがコーディネーショントレーニングそのものでもあり、神経系の発達を促すことにも繋がります。

加圧トレーニングでは神経系の発達が顕著に見られる

特に加圧トレーニングでは神経系の発達が顕著に見られ、アンチエイジングや回復力の早さに定評があるそうです。
2016年1月12日現在、リハビリの分野でも大きく貢献しているそうです。
【参考】加圧トレーニングとは

HIIT(HIT)ではDNAに影響を与えることすらある

最近では低強度のHITが注目されていますが、本来の高負荷であるHIIT(High intensity Interval Training)では神経系の発達だけではなく、遺伝に強く影響されていたDNAにまで影響を与えるとの研究結果もあります。
【参考】HIITとは

神経系が発達すれば限界はない!?

筋トレなどで筋肉が発達すると感覚に差が生まれるため、一時的にコーディネーションは低下することになります。
しかし神経が新たに形成されなくてもコーディネーションは伸びるため、理論上コーディネーションに限界は無いことが分かります。

個人的には子供の頃に外で色々な遊びに加え、専門的なコーディネーショントレーニングもしてみたかったです。

遺伝と後天的要素で運動能力は変わる

運動能力はよく遺伝だけだと勘違いされますが、親が運動やスポーツを嫌うとコツを教えてもらえないため子供も嫌うことが多くあります。
また最近では遊ぶ環境によっても左右されます。
遊びたくても遊べなければ運動能力は伸ばすことができないのです。

おすすめ書籍

以下では幼児、小学生、親子でコーディネーショントレーニングを実践するものがあります。
独学で行うのではなく、見本をみて専門的に実践してみてはいかがでしょうか。
【参考】ゴールデンエイジのコーディネーション