スロートレーニングはパフォーマンスを最大限引き出す筋トレの一つ!
スロートレーニングは、アメリカンフットボールの最高峰NFLから生まれたトレーニング法で、ウエイトをゆっくり挙げ下げすることで、安全かつ効率的に筋力を養い、パワー、スピード、バランスを向上させます。
アメフトでは肉離などの筋肉系や腱、靭帯などの怪我が練習中に起きていることが多いと報告され、その原因の一つが筋トレの過度な重量(負荷)にあるとの研究結果が出ました。
スポーツパフォーマンスを上げるための筋トレで試合に出られないなど、スポーツが中断されては意味がありませんでした。
どんなに上手い選手でも、試合に出れなければ意味がありません。
なぜスロートレーニングが競技力向上に繋がるのか?
一般的に、筋トレと言えば高負荷で短時間に多くの回数をこなすイメージが強いですが、スロートレーニングは、ゆっくりとした動作で筋肉を深く長く刺激することで、筋肉の質を向上させ、競技力を底上げするトレーニング方法です。
スロートレーニングのメリット
競技トレーニングで一部に疲労が集中した状態で行う従来の筋トレでは、より怪我をしやすい状態になっていました。
しかしスロートレーニングの一番のメリットは、完全にコントロールできる重量を効かせることで、怪我のリスクを低減させながらも、パフォーマンスを上げることができます。
- 筋肉の質向上
高い負荷ではなく、筋肉繊維を完全に使い切る(オールアウト)ことを目指すため、筋線維の密度を高め、質の高い筋肉を育成できます。 - 怪我のリスク軽減
高負荷のトレーニングに比べて関節への負担が少なく、怪我を予防しながらトレーニングできます。 - 疲労回復の促進
スロートレーニングは、成長ホルモンの分泌を促し、筋肉の回復を早める効果があります。 - 競技力向上
強力かつしなやかな筋肉は、あらゆるスポーツのパフォーマンス向上に繋がります。
スロートレーニングの科学的な裏付け
人間の筋肉には、遅筋繊維と速筋繊維という2種類の繊維があります。スロートレーニングは、それぞれの繊維の特性に合わせて最適な負荷時間をかけることで、全ての筋肉繊維を効率的に刺激し、最大限のトレーニング効果を引き出すことができます。
- 遅筋繊維
持久力に優れ、長時間運動を支えます。 - 速筋繊維
爆発的な力に優れ、瞬発力を必要とする動作に貢献します。
スロートレーニングのやり方
- 重量設定
重すぎるとフォームが崩れてしまうため、7~12回で限界まで追い込める重量を設定します。 - 動作速度
ゆっくりと筋肉の収縮を感じながら動作を行い、1レップ7秒を目安にします。 - 呼吸
動作に合わせて呼吸を行い筋肉に集中し、刺激を筋肉に効かせることを意識します。 - セット数と回数
各部位、3~4セットを目安に行います。
※筋トレに慣れている人は、最終的にトレーニングボリュームで管理する。
スロートレーニングの詳細はこちらから
以下のページでは、スロートレーニングの概要から前提条件、具体的なトレーニング方法、およびオーバーロード・プロトコルについての情報をもう少し詳しく提供しています。
- スロートレーニングのメリットとは
怪我をするリスクの低減こそ最大のメリット。 - 筋トレの目的とクイックリフトのリスクとは
本来筋トレの目的は、スポーツパフォーマンスを上げるためのものですが、クイックリフトで怪我をしやすくなるリスクを避けるために… - スロートレーニングのやり方とオールアウトとは
スロートレーニングの実践方法と、オールアウトによる効果を引き出す方法とは。 - 筋幻惑法の一つとして組み合わせる
オーバーロード・プロトコルの実践方法と実際にトレーニングの一つとして練習メニューに組み合わせる方法。 - スロートレーニングのオススメ書籍
スロートレーニングはアスリートだけではなく、様々な方が活用できる筋トレ方法です。リンク先では目的別に本などを紹介しています。
スロートレーニングは高齢者の筋トレにも最適
スロートレーニングは、筋肉の質を高め、競技力を向上させたいアスリートにとって、非常に効果的なトレーニング方法。怪我のリスクを軽減しながら効率的に体を鍛えたい方は、ぜひスロートレーニングを取り入れてみてください。
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