
部活に指導者がいない環境でも、自主的な練習とトレーニングチームの結成で強いチームを作ることができます。本記事では、効率的な自主トレーニング方法や練習メニューの組み方を詳しく解説します。
指導者がいない部活のデメリットとその克服方法
公立校の部活動では、専門コーチがいないことが珍しくありません。そのため、以下のような課題が生じます。
- 体系的なトレーニングメニューがない
- 個々のスキル向上が難しい
- 戦術理解が進みにくい
指導者のいないチームはメリットでしかない!?
これを逆にチャンスと捉えれば、自主的に考えて練習を組み立てることで、チーム力を高めることが可能です。
専門家ではない先生やコーチは固定観念がないため、自由な発想で話し合いが通じる可能性が高く存在します。
「やってください」ではなく、「こうやりたいです」と安全で具体的な内容を提示し、非現実的な内容ではなければ実践できる可能性は高まるでしょう。
「もしドラ」を真似すれば良いだけ!?
かつて一世を風靡した小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』をご存じでしょうか。
この小説では、「手伝うマネージャー」ではなく「管理するマネージャー」が題材となっており、チーム作りの参考として読むのも興味深いです。
野球経験者の視点から見ると、多少無理があるように感じる部分もありますが、非常に面白い作品です。
特に「ノーボールノーバント作戦」については、ストライクゾーンが左右上下2球分広い高校野球においては、十分実践可能な戦術と言えるでしょう。※2020年以降、メジャーリーグではこの戦略がもはや常識となったことには驚かされました。(2025年2月22日追記)
本作はアニメやドラマ化もされていますが、比較的短時間で読めるため、ぜひ小説を手に取ってみてください。
また、最近続編も購入し、読んでおります。
ドラマほど現実は甘くない!?まずはトレーニング分野ごとに研究を始める!
小説を読み終えると、自分たちでもすぐに実践できるように思えるかもしれませんが、実際には成功事例はそれほど多くないでしょう。
あれほど流行した小説ではありますが、学生との接点がないためか、部活動が大きく変わったという報告はあまり耳にしませんでした。
これは、現実の部活動において、活発になることに反対する派閥が一定数存在するためだと個人的には考えています。
そのような反対派がなぜいるのかについては、大人になってから調べれば理解できることですが、学生のうちに知る必要はないかもしれません。
また、現状を変えようとすると、身近な仲間の中からも反対意見が出ることが多いでしょう。
さらに、最初は賛同してくれた仲間の中にも、徐々に反対する人が出てくる可能性があります。
そのため、初期段階では口の軽い人には話さず、まずは基礎を固めることが最も重要です。
自主的なトレーニングで強くなる!メリットを最大化
- 自主性とリーダーシップが身につく
指導者に頼るのではなく、自分たちで考え、行動する力を養えます。これはスポーツ以外の場面でも役立つ重要なスキルです。 - チームワークが強化される
全員が練習計画に関わることで、チーム内のコミュニケーションが活発になります。互いの意見を尊重し合う文化が生まれます。 - 柔軟な練習メニューが可能
自分たちの課題に合わせたトレーニングを選択できるため、個々の成長を促進できます。 - 規則を作り共有し責任感をもって行動する
共有トレーニングスペースなど部活間で連携を行う場合、トレーニング道具の破損など責任問題が発生する。その際誰が弁償するなど、あらかじめ規則を作り問題にならないように取り決めを行う。
目標を達成するための効果的な練習メニューの作り方
①~③の後に、各部活での練習メニューの内容へと進みます。
①個人のトレーニングメニューを作る
▶個人のスポーツパフォーマンスを上げる練習メニューを作る方法とは!
- 個人目標の設定とトレーニング環境の構築
・「試合で○○のプレーを成功させる」「50mを○秒で走る」など、チームや個人の具体的な目標を立てることが重要。
・現状のチームの練習メニューと個人の練習メニューをTM・RSとして作成してみる。
・チームと個人のトレーニング環境を再確認する。
・個人では、トレーニングの基礎を確認する。
- 練習の記録とスマホの徹底活用
・練習の内容や成果を記録し、課題を可視化することで効率的に成長できます。体組成計やスマートホン、スマートウォッチ、スマートリングを活用し、自分の状態を常に数値化することが理想です。
- 定期的な振り返り
・短期の目標を立てるため、最長でも1週間に1度は記録を整理し感覚の差異を確認する。(疲労がたまると差が大きくなる。)
・自己分析から長所を伸ばし、短所を克服する効果的なトレーニングを継続するため、チームの練習メニューも各自で微調整する。
②トレーニングチームの作成方法
- 連携と連絡網
スマホアプリのディスコードで部活内の連携が可能に。 - 部活やクラブチームでTM・RSを作る
トレーニングには「筋トレ、栄養、姿勢、休養(回復)、体調管理」とそのバランスを整えるトータルコンディショニングがあり、1で作成したTM・RSに変更を加えるために各分野研究を基礎から発展させる。 - 新メニューの準備と他チームの成功事例を活用
本や成功しているチームの練習方法を研究し、練習メニューを定期的に更新する時、チームや自分に合う形で導入する。
③部活間で連携して共有のトレーニングスペースを作る
- 共有のトレーニングスペース
他の部活と連携を深め、共有のトレーニングスペースを作る。 - 指導者の設定
他の部活と連携を深め、曜日などを決めて指導者を設定するなど行えば、より専門的なトレーニングが可能となる。
専門指導者がいなくても、チームメンバー全員が知識を学び、自主的に練習に取り組むことで強いチームを作ることは可能です。
トレーニングチームを結成し、互いに学び合いながらパフォーマンスを向上させましょう。適切な練習計画、振り返りの習慣、他チームの研究を取り入れることで、より高いレベルを目指すことができます。
「自主トレーニング」「指導者なしの部活」「練習メニューの工夫」といったキーワードを意識しながら、あなたのチームも最高のパフォーマンスを発揮しましょう!