部活やクラブチームでの練習を充実させることを目的に、トレーニングチームを作ります。
チームの分け方は練習方法により幾つか変え、キツいだけではなく楽しみながらチーム全体を刺激し、パフォーマンスが上がるように工夫しましょう。
ここでは各競技で「トレーニングメニュー・ルーティーンセット」の作成方法の例を挙げます。
環境を分析してトレーニングチームへ分割する
こちらは「練習メニューの作成例」のカテゴリーページです。
前提とされているトレーニングメニューの作成方法はトップページから御覧ください。
【参考】トレーニングメニュー研究室
練習環境を確認し、効率的なトレーニング環境を構築する
グランドの使用できる日数、筋トレ施設の有無、トレーニング道具、スマホの有無や使用許可など、全ての練習やトレーニング内容は環境によって決まります。
- 指導者の有無や人数
・指導者がいる場合、選手らがどこまでトレーニングメニューを変更できるか確認しましょう。
・提案の可能な場合は、ある程度練習メニューが固まった段階で指導者に見せましょう。
・できない相談ではなく実現できる内容を提案すること。 - 環境
・トレーニングチームは環境に合わせて分ける。
・最大で幾つのトレーニング要素に分けるか検討し、優先順位を付けましょう。 - 選手の人数と年齢(学年)
・環境から選手の人数によってチームを分ける数を決めます。
・高学年と低学年の練習を同じにしてはいけません。
必ずセット数やレップ(回数)を加減すること。 - 時間配分
・集中力は大人でも最高状態を15~30分しか維持できないと言われるので、最大でも15分ごとに練習要素を変えましょう。
・練習は細かな休憩中にイメージトレーニングをするとより定着すると科学的に実証されています。要素を変える時に休憩を5分挟むか、10分で切り上げて5分休憩するなど決めておきましょう。
・同じチームでも少しずつ時間をずらすなど工夫をすれば、多少の人数調整は簡単にできるようになります。
・どうしても上手く配分できない場合は、休憩や筋トレ、自己分析の時間にあてましょう。 - 本やスマホから要素を積極的に取り入れる
・積極的に本やスマホで見本動画を取り入れましょう。
・動画を撮れる場合は自分の動きを確認し、イメージと実際の動きをすり合わせましょう。
【参考】コーディネーション
・人数調整の時間を見本動画や自身の動き、自身の課題と目標の確認に活用しましょう。
トレーニング要素を分析する
筋トレもフィジカルトレーニングの一つですが、段階的に競技へつながるように分けて書きました。
- 競技練習
レベルに応じたメニューでなければパフォーマンスは上がりません。
適切な難易度を設定し、少し上のレベルにも挑戦もしましょう。 - フィジカルトレーニング
姿勢や競技の特性を理解しつつ、年齢に応じて優先させるべきトレーニングを最優先する。 - 筋トレ
全身をくまなく鍛えるボディメイクを心掛けましょう。
トレーニング強度の設定はセット数とレップ(回数)を変えることで調整します。
TM・RSで練習メニューを作る
練習メニューの要素は、マンネリを防ぐために2週間ごとに少しずつ更新する。
- 目標
・大きな目標と段階的な小さな目標を設定する。
・目標は練習要素の方向性を決める大きな要素の一つであり、チームの特色を決めるかも知れません。 - TM・RSで練習メニューを作る
以上の項目から要素を決めます。
・1日のうちで優先的に行うと効果が高い要素、例えばアジリティや筋トレ、ダッシュなどを必ず最初に行うと決めずに、常にローテーションを守りましょう。
・ただしアジリティやダッシュなどは、ダイナミックストレッチのウォームアップの延長として行うと自然と行えます。
各部活やクラブチームでのTM・RSの作成例
テニスの例を基準に考えました。競技が変わってもさほど内容に差はありません。
どの競技でもレベルに合わせた内容でなければ効果が出ません。
常にレベルを合わせた設定にしましょう。