特に指導者が居ない、少ないなどの場合は、各自が練習に対する意識を高く保ち続けないとレベルが上がりません。そのため体力を使うことばかり考えずに、分析をこまめに行うことが肝心となるでしょう。
班の分け方を調整して全体でレベルアップする
指導者や経験者が居ない、そんな場合は、全体でレベルアップをするしかありません。
指導者がいない場合は同じメンバーでは気づかないこともあるため、長期での班分けも毎回同じではなく3週間ごとに再編するなど調整し、コミュニケーションを円滑にしましょう。
班割りをローテーションさせる
1週間ごとに3種類の班の構成を作り、週末ではミニゲームを行い毎回班を入れ替えて緊張感を保ちましょう。
①縦割り(1~3年混合)
上の学年が下の学年に練習をしながら教えることが目的となります。
上位学年は教える方法を覚え、自分を見直す時間にすると良いでしょう。
下位学年はレベルを上げることに専念します。
体力の関係上、学年上位者の練習量を増やしても良いでしょう。
②学年ごと
同じ年齢で気安く教え合うことが目的。
学年で仲の良い仲間で決めたり、班ごとにある程度レベルに差が出ないように振り分けます。
班分けを担当する人は、仲の良し悪しを見ることも重要になります。
③レベル順
完全にランキング順で班を分けます。
これは上位者が自分のレベルを上げるためにあります。
ただ下手な班が最低限機能するように分けることが理想です。
上手い班で余った人が交代で指導するなど調整しましょう。
ポイント制やミニゲーム、校内ランキング戦の実施で班を分ける!
班を再編する時に緊張感を保ちマンネリ化しないための方法を考えましょう。今回は3つの例を用意しました。
Ⅰ.普段のトレーニング要素をポイント制にする。
Ⅱ.毎週1~3度ほどミニゲームでポイント戦を作る。
Ⅲ.3週間に1度など校内ランキング戦を行う。
以下のⅠ~Ⅲは毎回全部行うのではなく、時期やレベルによって決めると良いでしょう。
Ⅰ.ゲームやトレーニングをポイント制にする
練習のポイント制は競技練習(ここではテニスの上手さ)だけではなく、フィジカルテスト、筋トレなどどれだけ頑張ったかでポイントを振り分け、評価される方法でアメフトで採用されています。
この方法のメリットは、選手が競技以外のフィジカルトレーニングにおいて、自分の評価が具体化されることで弱点を作らないように意識できるようになります。
まだミニゲームが成り立たないようなレベルでもおすすめです。
ラリーでのポイントは、第③回で取り上げた方法を参考にしても良いでしょう。
【参考】③ラリー練習の交代ルール
Ⅱ.はミニゲーム形式でポイント制にする
ミニゲームが成立するようになったら、普段の練習の中で週に1~3回ほどミニゲームを行いましょう。
区切った中で打ち合うなど、方式はその都度変えても楽しめるでしょう。
練習メニューを完全に統一する必要はありませんので、学年の間で班分けされている時は上級生たちの間だけで行っても良いでしょう。
Ⅲ.校内のランキング戦の実施
「③レベル順」の後に校内ランキング戦を行うと盛り上がるかもしれません。
部活などの環境下では試合に出場できる人が限られることが多いため、普段試合に出れない人も緊張感を保ち、自身の実力を試せる環境を用意しましょう。