⑭フィジカルトレーニングの相互作用
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段々不定期配信になりつつあるが、なんとか更新を目指す。今回は「筋トレが競技へどう影響を及ぼすか」と言う話題。

今まで頑張って食事を抜かないようにしていたのだが、ついに抜いてしまい1kgちょっと体重が落ちた。(:_;)
人生初の65kgまで上がったのに、64kgを切ってしまった。
ちょうど風邪気味だったところで朝食を抜いてしまったせいか、気管支喘息の兆候も見られる…うへぇ。
解説付きの日記になる予定が、最近時間を別のことに割いていたので成り立っていなかった。
前回も参照と振ってはあるがリンクが付いていないので、そのうち…

フィジカルトレーニングの分類

最近ビリーの提唱する競技のフィジカルトレーニングは、右図の様な分類になる。
これはフィジカルトレーニングの分類であって、これに競技練習が別で加わってくる。

アジリティーやファンクショナルトレーニングの欄に、文字が足りていないことに後から気づいた。
この図だと全部同じってことになるじゃないか…

本来は、アジリティー『ラダー、ハードルなどのグランドトレーニング』。
ファンクショナルトレーニング『各関節の可動域を意識した筋トレ』などが入るはずだった…

★体幹トレーニングではなくスタビライゼーショントレーニングが正式名称★

左図の分類はビリーが作ったのだが、トレーニングの名前と分類方法が知られていなかったために体幹トレーニングという意味不明なトレーニングが確立されてしまったこともある。
正確にはスタビライゼーショントレーニングと言って、安定性を求める目的別のトレーニング名だ。
最早今後訂正されることはないだろうが、読んだ人だけでも正しいトレーニングの分類と命名法を覚えて欲しい。

フィジカルトレーニングの相互作用

前半を踏まえてトレーニングの相互作用について本題に入る。

筋トレをすると競技レベルが下がるような錯覚は、上手く表現できないが「人間の体は全力を出している最中の動作に、一番強く対応しようとする」ことからくるそうだ。
つまり競技練習の方が数倍時間を掛けていようとも、僅かな時間の筋トレの方が筋肉の特性に強く影響するのだ。
※このときの筋トレとはフリーウェイトトレーニングやマシントレーニングなどのウェイトトレーニングのこと。

そのため、サッカーや野球の細かい動きを身につけようとアジリティーの練習で細かい動作を覚えこませたのに、筋トレをすることでゆっくりと重い動作が体に染みむことになる。

早い動作で強い負荷は怪我の元!?

ここで「筋トレでも早い動作をすれば良いのでは?」と大きな勘違いをする人がいるので要注意が必要となる。
ビリーの知り合いでフットサルプレーヤーM田氏が「自分も勘違いしたうちの一人だ」と言っていた。

早い動作で強い負荷を掛けると、筋肉よりも腱や靭帯、軟骨といった関節へダメージが溜まる。
そのため最大筋力を上げるための筋トレと、競技能力を上げるための筋トレを分けて考える必要があるのだ。
【参考】筋トレメニューの作り方

競技に応じたフィジカルトレーニングのメニューを加える

フィジカルトレーニングと言うと体を使うトレーニングの全てとなるのだが、競技性を上げるフィジカルトレーニングとは全身を使った自重のトレーニングのことになる。
様々な姿勢をとる自重トレーニングやスタビライゼーショントレーニング、グラウンドトレーニングが特に該当する。

ビリーが思うに、「競技性を上げるトレーニングとはコーディネーショントレーニング」であって、運動神経を上げれば自動的に競技は上手くなる。
つまり全身の連動性を上げるトレーニングとは、「筋トレにより変化した全身の筋力バランスを整え、新しい筋力バランスを自覚する神経系のトレーニングのこと」である。

連動性を上げるための筋トレとD氏の勘違い

筋トレでも連動性という言葉が使われるためによく勘違いをする人がいる。
筋トレの中で複数の筋肉を使う多関節種目だと「連動性が向上される」ようなことが書いてあるのだが、これはあくまでもこの筋トレ種目(おもりを持ち上げる動作)だけでの連動性だ。

まず競技の練習の為に行う筋トレの目的はアジリティーや瞬発力の向上のために最大筋力を上げることにある。
全身をバランスよく鍛えられれば問題は無いかもしれないが、筋トレと競技の動作がかけ離れている場合、競技性は落ちることすらある。
ただやって悪いわけではなく、様々な多関節種目を行えば全身の筋力バランスが整うことになる。

要するに、偏った多関節種目をするなってこと。

よく一緒に筋トレをするD氏に何度もこの説明をしているのだが、頭に入らない。

理想のフィジカルトレーニング

じゃあ結局どうするのかというと、競技練習と筋トレ、連動性を上げるトレーニングの量をコントロールするしか無い。

前半にある図でなんとなく分かると思うが、競技に必要だからといってアジリティーばかりやっていても起因力が足りないために速さは上がらないし、筋トレばかりやっていると体が単調な動きしかできなくなる。

「いつも筋トレを決めた量やる」のではなく、最終的には常に体の状況や記録を見て判断するのが理想となる。