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神経系トレーニングを話す前に、神経系がどの神経を指すのでしょうか。運動神経や反射神経など医学的に存在しない神経をトレーニングする前に、言葉の意味を考えます。
運動神経と反射神経
運動神経を考える時に「何故ここまで漠然としたイメージがあるのか」と考えた所、紛らわしい言葉「反射神経」を思い出しました。
日本古来より小学生は「足が速いと運動神経が良い」→「運動神経が良い奴は反射神経も良い」と言うイメージのせいで、「運動神経≒反射神経」と考えがちです。
ここでまず運動と反射が混同されます。
運動神経が反射神経に飛躍し、次に「反射」と「神経」の言葉が入り混じります。
実は医学的に「反射」という言葉には多くの意味があり、我ら一般人のイメージする反射神経とは全く異なります。
結局3つ言葉「運動、反射、神経」が混在することになります。
はっきりと言葉を定義した上で神経系のトレーニングを考えることにしましょう。
反射、反射神経、運動神経の定義
- 「反射」とは
『脊髄に反射中枢をもつ脊髄反射には伸張反射,屈曲反射,交叉(こうさ)性伸展反射などがあり,また脳幹に反射中枢をもつ反射には姿勢反射,呼吸反射,咀嚼(そしやく)反射などがある。』
(世界大百科事典内の【運動】より一部抜粋) - 「反射神経」とは
医学用語として「反射神経」という神経は存在せず、「一般に事に応じて直ちに反応する能力」とあります。(日本国語大辞典 第二版)
運動分野では「脳からの命令に反応する速さの能力」、つまり反応能力で適切な言葉でしょう。 - 「運動神経」とは
運動神経とは「スポーツや技能などを巧みにこなす能力」だそうです。
つまり運動神経とは運動能力のこと。
運動能力と考えると反射能力も含まれます。
☆★結論★☆
そもそも「運動能力、反射能力」に対し「~能力」ではなく「~神経」とつなげたことと、運動能力には反射能力も含むためにより一層曖昧な意味になったのでしょう。
2015.4.12 加筆・訂正・大幅変更。
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