医師免許を持つジャーナリストが研究所を訪れ最新の科学を自分の体で検証する内容で、HIT(High Intensity Training;高強度トレーニング)について。番組ではHITとされていましたが、似た理論にHIIT(High Intensity Interval Training;高強度インターバルトレーニング)やタバタプロトコルなどがあります。
高強度トレーニング(High Intensity Training)とは
週に2,3回、合計2~3時間のエクササイズでは、筋肉に溜まっている糖であるグリコーゲン(筋グリコーゲン)が使用されることでブドウ糖の分解能力の向上が確認されている。
今回は「筋グリコーゲンを短時間1日1分間で使用する高強度トレーニングは、週に合計2~3時間のエクササイズと同程度の効果を発揮できるのか」という検証。
高強度トレーニングで筋グリコーゲンの消費とブドウ糖の分解能力の向上が確認できれば、糖尿病に対する効果が実証されることになる。
NHK BS世界のドキュメンタリー フィットネスの最新科学
~運動は本当に効果的?~
放送日;2012年11月22日 木曜深夜[金曜午前 0時00分~0時50分]
高強度トレーニングの研究と歴史
ここ数年で急激に発展してきた新たな分野で、ティモンズ教授と共同研究者たちの研究結果。
医科大学で習ったことや、これまでの研究をすべて覆すというもの。
ここ6,7年カナダやイギリス(ティモンズ教授)の研究室でHITの成果が証明されてきた。
全ては科学的に実証されている。
高強度トレーニングを行う上での前提と注意
- 高強度である以上、持病がある人などは医師により健康状態が確認されていないと行えない。
- エクササイズと運動の用語が映像で使い分けされていないために両方書きました。
映像では完全に同じ意味と思われます。
高強度トレーニングの目的と血液で事前検査
血液を採取しDNA検査をする。
健康状態を示す要素の内、大きく向上すると思われる2つの数値を測定する。
1.インスリン感受性のチェック
砂糖に換算するとスプーン約15杯分の糖分入りドリンクを摂取する。
インスリンは血糖を減少させ脂肪をコントロールしているが、不足すると糖尿病を発症させる。
※インスリンは血中の糖を一定に保つ働きを持ち、糖の利用や脂肪の合成促進、分解抑制など様々な役割がある。
運動を加えると耐糖能障害を高めることはできるのか
2時間毎に血液検査を行い、インスリンがどれくらいの速度で血糖値を下げるのかを調べる。
インスリン感受性テストの結果、ジャーナリストは耐糖能障害(糖尿病発症ライン)ギリギリの数値であった。
この血糖値を下げる能力を運動介入により高めることが目的。
2.有酸素能力(心臓と肺が体に酸素を取り込む量)
鼻を塞いで口呼吸だけでエアロバイクをこぎ、最大酸素摂取量を測定する。
現在の健康状態を示すだけでなく、これからの運動能力の向上を予測する重要なテスト。
要するに、インスリン感受性と最大酸素摂取量を向上させれば長生きが出来るだろうという予測。
(割とざっくりとした内容ですな…)