スタビライゼーショントレーニングとは自重による全身運動により、体幹、体肢などそれぞれ部位別でトレーニングした筋力を本来あるべき配分に整え、バランス感覚やバランス能力を向上させるトレーニングのこと。日本では間違って体幹トレーニングとして広まりました。
スタビライゼーショントレーニングとは
元々スタビライゼーショントレーニングは、欧米などの病院でバランス感覚と筋力バランスをトレーニングする医療体操の1つとして行われていました。
不安定な姿勢を維持したりゆっくり動かすなどの全身運動で、アウターマッスルだけではなく姿勢を維持するインナーマッスルも同時に使用するトレーニングで、全身それぞれの筋力が根底に有ります。
そのため常に全身の筋力トレーニングで行うよりも、弱い部分は部位別の筋力トレーニングで補うと効果的です。
スタビライゼーショントレーニングの効果
直訳すると安定性のトレーニングというだけに、「全身の筋力バランスの改善」や「筋肉の連動性の改善」により動作の中でも体の安定性が増し、スポーツのパフォーマンスが向上するだけではなく怪我(障害)の予防にもなります。
全身の筋力バランスの改善
特に動きの中では体幹だけトレーニングしても本来の効果は発揮されにくく、体幹を支える体肢(腕と足)との筋力バランスも重要になります。
スタビライゼーショントレーニングは、自重による全身トレーニングで他より弱い筋肉が自覚できるトレーニングであり、足りない筋肉を別の筋肉が支えてトレーニングすることもできます。
ピアノなどの弦の音階を整えることから、筋肉のバランスで本来あるべき割合に整えることを勝手に筋肉の調律と呼んでいます。
また全身の筋力バランスの改善はスタイルの改善にも効果があり、基礎代謝量の増加によりダイエット効果もあります。
筋肉の連動性の改善
またゆっくりとした動作を加えることにより、別々に鍛えていたインナーマッスルとアウターマッスルの連動性を高めることができます。
動作を加えると体の機能性を増すファンクショナルトレーニングへと近づきます。
スタビライゼーショントレーニングは自分の体重の重さで行うバランスを改善するトレーニングのことです。
ウエイトトレーニングのように、ダンベルやバーベル、マシン、ウエイトなど特別な道具を使用しないので、狭いスペースでいつでも行えます。