最近ではようやく腰痛の原因がチラホラ解明されてきましたが、『ストレスと側坐核の関係』よりもっと身近にひそんでいた大きな原因が解明されました。2016年の「ためしてガッテン」よりまとめます。
腰痛のイメージと対策の歴史
一般的には姿勢の悪い人が腰痛になると思われていましたが、原因がわからなかった頃は、姿勢を改善するものや健康ぶら下がり器といった伸ばす器具、電動マッサージ器などが流行していました。
現在でも当たり前のように販売され、画期的なCMにより流行した商品すらありました。
しかし、これらは原因の分からない腰痛に対し根本的な解決策にはなるはずもなく、慢性的な腰痛患者には助けになりませんでした。
腰痛の原因がまた一つ発見された
2016年8月に東京大学病院の発表した論文によると「寝相の良い人ほど腰痛になりやすい」事が分かりました。
腰痛の原因は、物理的な姿勢や精神的なストレスとは異なる分野にもあったのです。
腰痛の原因は内臓の重さ
横になる(寝た)状態では、体重の約4割に相当する内臓脂肪と内臓が腰を圧迫します。
その圧迫により腰回りの血流が悪くなり、深刻な酸欠状態になります。
酸欠状態の筋肉が疲労物質を大放出し、炎症状態を引き起こします。
また内臓脂肪と内臓は直接背骨を圧迫し、傷みに敏感である靭帯を刺激します。
これらが長期にわたる腰痛の原因だったのです。
進化の過程で二足歩行になり、そのため腰に負担が掛かるようになったと思われることもありましたが、原因は休んでいる最中にありました。
そして普段いくら腰痛対策を行っても、睡眠時に常に腰痛の原因を作っていたために何の効果も発揮しなかったのです。
寝返りは睡眠時に腰の負担を軽減する
人は寝返りをうつことで、内臓の重さが腰に掛ける負担を軽減していたのですが、「寝返りを打たない寝相の良いはずの人」は、何故寝返りをうたないのでしょうか?
寝相の良いと言われる人達は睡眠時に同じ姿勢を維持し続けるため、腰へ負担が掛かり続けます。
そのため寝返りは腰痛にならないために重要なのですが、なぜ寝返りを打たずに寝相が良いままなのでしょうか?
研究により「寝返りはうたないのではなく、うてない」ことがわかったのです。
寝返りを打てない原因と寝返りを打つためにはどうしたら良いのでしょうか?
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