アスリートは全身の筋肉をいかに効率よく動かすかがパフォーマンスに直結すると言っても過言ではなく、そのために正しい姿勢を研究しています。本来の使い方とは異なりますが、姿勢矯正のインソールを自転車トレーニング時に足に食い込ませ、強制的に足のアーチに刺激を与えてみました。姿勢が矯正されたことで恐ろしい事がわかりました。
正しい姿勢がカラダ本来の能力を引き出す!?お尻の筋肉が動き出した
500mぐらいでしょうか、急な坂道をギアの壊れた自転車で登っていたのですが、坂道だとハンドルを上に引っ張って、ペダルを押し込むと足の裏にすごい力が掛かりますよね?
自転車から降りることなく猛烈にペダルを踏み込み続けたのですが、ウォークフリーが滅茶苦茶足の裏に食い込みました。
筋肉痛で太ももが痛くなったと思っていたのですが、その日の夜に歩く感覚が異なることに気付き、衝撃を受けました。
お尻の筋肉が伸ばされるような感覚があり、歩く動作にお尻全体の筋肉を使う感覚があるのです。
姿勢が矯正されて眠っていた殿部の筋肉が動き出した
幾ら鍛えても使えない筋肉であっては意味がないので、アスリートは全身の筋肉を効率的に使うことは重要なのですが、歩く(走る)動作にお尻の筋肉を使えていなかったのでは?と思うようになり、自称アスリートのビリーにとっては本当にショッキングなことでした。
大学生以来、お尻の筋肉が足ほど発達しなくなった気が薄々していたのですが、原因は「使えていないから」だったのではと仮説を立てました。
筋肉は体の中心から外側に向かって細くなる
本来カラダは中心から四肢の先に向かって細くなり、下半身で言えばカラダの中心に近い腸腰筋や殿部、その先の脚の順に発達します。
重力から全身を支えるのは脚ですが、全身の動作を支えるのは体幹の下部である腸腰筋や殿部と言われます。
【参考】カラダの中心とは
自転車トレーニングのし過ぎだった!?
脚ばかり筋トレをした覚えもありませんでしたが、殿部より脚部が発達していると動作効率は落ちるはず。
しかし、殿部を使えていないために発達することがなかった、もしくは落ちたのでしょうか。
成長期も終わりいつの間にか姿勢が変わり、殿部よりも脚部を使うような体になっていたのでしょうか。
もしかしたら自転車トレーニングをしすぎていただけじゃ…
姿勢が改善されると筋力バランスも改善する
今回のように本業ではないトレーニングをし過ぎれば、体は適応するために筋力バランスも偏ります。
つまり、正しい姿勢の状態で筋トレや様々なトレーニングを行えば、筋力バランスも理想に近づくことになります。
理想の筋力バランスを作れば怪我の予防にもなり、そこから競技トレーニングを行えば競技専用のカラダ作りができるようになり、スポーツパフォーマンスも向上することでしょう。
姿勢改善インソールの使用感と推測
関節における骨の向きは柔軟性が高ければ改善しやすくなるため、どうやら体(関節)の柔軟性も改善の大きな要素になるようです。
例えば、腰を固定するコルセットや姿勢補助器具を使った経験などがあると、固定されていた期間が長いほど関節は固くなります。
そんな状態では改善しにくい実感がありました。
姿勢改善インソールだけでは矯正しきれない
ウォークフリーで姿勢改善のきっかけが作れることは分かりましたが、カラダに柔軟性が無ければ改善しにくいため、全身をストレッチする必要があります。
柔軟性を求めながら正しい姿勢を自身の筋肉で維持する感覚が正しい姿勢維持のようです。
【参考】正しい姿勢はこの様に作る